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キャッシュフローが悪い会社に起きている“見えない停滞”とは?

finance360

「黒字なのに、なぜか現場が停滞している」
「売上はあるのに、社内に動きがない」
そんな違和感を感じたことはありませんか?

この原因の多くは、キャッシュフローにあります
損益計算書(PL)で利益が出ていても、現金が不足していると、会社は確実に動きが鈍くなります。


【キャッシュが止まると、判断が止まる】

現場のこんな声、ありませんか?

  • 「外注先の支払い、来月に回していいですか?」
  • 「新しい人を採用したいけど、踏み切れません」
  • 「取引先からの入金が遅れていて、設備更新が後回しです」

これらはすべて、キャッシュフローが詰まり始めているサインです。

お金が手元にないと、当然「やる・やらない」の判断を先延ばしにせざるを得ません。
本来なら即断できる投資判断も止まり、現場のスピードが落ちていきます


【PLに見えないキャッシュの落とし穴】

損益計算書では「利益が出ている」と表示されていても…

  • 売上は立っているが、入金は2ヶ月先
  • 在庫が増えていて、現金が減っている
  • 設備投資でお金が出ているのに、それが利益に反映されるのはずっと先

こういった状況が積み重なると、手元資金が足りないのに黒字という「ズレ」が生まれます
これがいわゆる「黒字倒産」の原因にもなります。


【“止まる判断”が積み上がると、会社が止まる】

キャッシュが足りないと、次のようなことが起きます。

  • 採用を先延ばしに → 現場に負荷がかかる
  • 設備更新を見送る → 生産性が下がる
  • 在庫が動かない → 倉庫費用がかさむ
  • 売掛金の回収が遅れる → 支払いが厳しくなる

つまり、キャッシュが動かないと、会社全体の「流れ」も止まるのです


【まとめ】

キャッシュフローは、単なる“お金の出入り”ではありません。
会社全体の意思決定やスピード、現場の動きと直結している「経営の血流」です。

利益が出ているかどうかだけではなく、
「現金が、いま、会社の中をちゃんと回っているか?」を定期的に見直すことが、
これからの経営には欠かせません。

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Yuko Suzuki
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