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なぜ、売上が伸びているのにお金が足りないのか?

finance360

売上アップ=お金が増える…はずが?

「今年は売上が伸びた」「前年比120%!」
にもかかわらず、通帳の残高は心もとない。
…そんな違和感を抱いたことはありませんか?

実は、売上が伸びても「手元資金」が増えるとは限らないのです。


原因は「利益」ではなく「資金の流れ」

企業にとっての血液であるキャッシュ(現金)は、
売上や利益ではなく「いつ」「どこに」お金が出ていくかで大きく変わります。

例えばこんなケース:

  • 売上は上がっているが、売掛金が回収できていない
  • 商品をたくさん仕入れて、在庫が膨らんでいる
  • 設備投資をしたけど、資金計画が追いついていない

これらはすべて、黒字倒産の引き金にもなり得る”資金のズレ”です。


手元資金を増やす=お金を残す設計にすること

では、どうすれば手元資金を増やせるのでしょうか?

ポイントは「利益を出す」ことではなく、キャッシュを残す体質に変えることです。

以下はそのための代表的なアプローチです:

🔹 売掛金の回収期間を短くする

請求・入金のスピードを見直すだけで資金繰りは変わります。

🔹 仕入れ・在庫の回転率を上げる

余分な在庫が資金を寝かせていないか見直しましょう。

🔹 固定費の見直し

使っていないサブスクや、非効率なコストはありませんか?

🔹 計画的な設備投資

投資が先行しすぎてキャッシュを枯らしていませんか?

🔹 補助金・融資の活用

「攻めの資金調達」も、キャッシュを厚く保つ手段です。


最後に:キャッシュを見れば、経営が見える

「利益は幻、キャッシュは現実」
という言葉があるように、
手元資金の厚みは、事業の”健康診断結果”のようなもの。

単に売上を追うのではなく、
**キャッシュがどこに生まれ、どこに消えているのか?**を見直してみること。

それが、結果的に 「手元資金を増やす」最短ルートです。

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